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エリオット・L・リチャードソン

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日立ファウンデーション創設理事長、エリオット・L・リチャードソン氏の偉業を称えて

Elliot_Richardson1999年12月31日、日立ファウンデーションにとって素晴らしいリーダーであり、友人だったエリオット・L・リチャードソン氏が亡くなられた(享年79歳)。

リチャードソン氏は、リチャード・ニクソン大統領をも巻き込んだ歴史的なウォーターゲート事件の折、法の精神を貫いて司法長官の職を辞したことで良く知られている。彼は、事件を担当していたアーチボルド・コックス特別捜査官を罷免するようにという大統領の要求に従うよりも辞職することを選択。その行為によって、リチャードソン氏は国家的ヒーローになったのだった。

日立ファウンデーションにとって、彼の存在はそれ以上のものである。リチャードソン氏は、1985年、当時日立製作所社長であった三田勝茂氏の要請を受けて、日立ファウンデーションの創設理事長に就任。様々な分野からトップクラスの人材を理事会に集め、12年間ファウンデーションを率いてきた。リチャードソン氏の果断なリーダーシップと正統性を重んじる方針は、ファウンデーションの活動とプログラムによく反映されている。

ファウンデーションの現会長であるジョセフ・カスピューティス氏は、「エリオットはコミュニティーサービスの分野に献身的に尽くし、恵まれない人々が置かれている状況を改善してきた」と語る。リチャードソン氏は、私たちが直面している問題を解決するには、それが地域に限られた問題であろうと、また国家的な、或いは国際的な問題であろうと、政府の力のみではなく、セクター間を越えた協力が必要であると信じていた。彼は、日立ファウンデーションが、そのような協力関係を築く媒介者となり、道しるべとなるよう望んだのだった。

リチャードソン氏は何度となく、米国と日本の関係は世界の二国間関係の中で最も重要なものだと強調してきた。「21世紀に私たちが考えるべきことは、異なる背景を持つ人々が、人種の壁を超え、この世界でいかに共生していくかということだ。」 リチャードソン氏は、亡くなる直前にそう語っている。

20世紀の最良の精神を体現してきたと言えるリチャードソン氏は、奇しくも次の世紀を迎える前にこの世を去られた。しかし氏の精神は、私たちファウンデーションの活動の中に生き続けている。